【第1章】予定は未定⑩

「確かに君が言っている内容でかなり納得したところがある。だがだ。確かに2年前にエンジェル投資家から投資を受けたけど、その時の投資家はファインドって言う会社の社長の一口さんっていうおじいさんだった。その辺はどう説明するんだ?」
「一口は僕の家の執事で、ファインドは僕の会社。彼が代表取締役社長で、僕が会長ってとこだよ。会社としての意思決定はすべて僕がやっているけど、対外的なやりとりはすべて彼にやってもらっている。だって、中坊が『社長です」って言ってもなめられるだけだろ?それに会社名だって、僕の名前だしね」
「見附→見つけ→Find→ファインド・・・・あっ!」
「っということで、君を援助していたのは僕だったわけだ。君にとっては「はじめまして」かもしれないけど、君が一口とミーティングしている時はいつも一緒にいたんだよ。部屋に鏡がったでしょ?あれマジックミラーだったかな?そんなのでこちらからは見えてたわけだよ。」

頭の中が真っ白になると同時に、夜空の星のように、無数に散らばる星星を見て「あれが牡牛座」といわれた瞬間にそれが一つの絵に見えるように、今までバラバラだった点が一つの絵になるように今おかれている状態というものを理解した。

「OK。大体理解したし納得もした。その節は非常にお世話になりました。期待に答えられなかったことは申し訳なく思っている。しかしだ。だからと言って、今回の話を俺が受ける義務はない。」
「確かにそうだ。経営者は株主に対してそんな責任義務はないからね。断るのは自由だ。ただ、君が参加しないと彼女たちのプランの成功確率が下がることになる。そうすると僕はそれは嫌だからお金だすのやめちゃおうかなーって思うわけだよ。そうしたら、彼女たちのプランは白紙になっちゃう。いやいやいいんだよ。ただ、彼女たちは「君が参加しなかったからビジネスができなかった」って恨むだけだからね~。」

そう言われてしまうと返す言葉が見つからない。そんな僕にさらに追い討ちをかける。
「確かに経営者が株主に対して事業に失敗した責任を負う義務はない。君は精一杯やったしね。だけど、義務はないけど、人としての義理はあるんじゃないの?少なくとも僕が知っている君は義理深いやつだったけどね」

その言葉で止めを刺された僕は彼女たちとビジネスプランを作ることにした。

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